2011年07月28日
710円の価値は最大級


信号待ちしていたタクシーを手をあげとめた。
そのときは、まさかこのタクシーで驚く出来事に遭遇するなんて、
夢にも思わなかった・・・
目の前でタクシーがとまりドアが開く。
乗り込もうとした瞬間に、運転手がこう言った。
『暑い中、お待たせいたしました。ご乗車ありがとうございます』
えっ!?いやいや、別に待たされてはいないし、そもそも電話で呼んだわけでもなく、たまたま歩いているときにタクシーにと思って、信号待ちのタクシーが信号が変わって走ってきたところで、手をあげただけ・・・暑い中、お待たせいたしました・・・って、すごいな〜と思いながら乗り込む。
行き先をつげたときの会話も終始丁寧で心地いい。
目的地はワンメーター(710円)。ワンメーターだとわかるとあからさまに不機嫌になる運転手も少なくない。逆にワンメーターの積み重ねを大切にしている人もいる。今回のタクシー運転手はもちろん後者で、それも飛び抜けていた。
後部座席の方をしっかりと向き、お金を受けとり、領収書を、感謝の言葉とともに、車内でお辞儀しながら両手て渡してくれる。
ここまでで、かなりすごいのに、さらに・・・
『心ばかりですが・・・こちらハンカチです』と言いながら、手渡されたものはミニタオルだった。なんと、プレゼントだって・・・なんの???乗車していただいたお礼らしい・・・ありえない・・・ワンメーターで、心地いい対応で、さらにプレゼントなんて・・・
が、まだ終わらない。


タクシーを降りるときに、再度お礼の言葉とともに・・・
『暑いので、水分補給なさってくださいね。お気をつけて』
このタクシーに乗って『ありがとうございます』と何度も言った。
それも、本当にありがたいと思いながら・・・
この710円の価値は最大級だった。プレゼントをいただいたことではなく、終始、心地よかったこと、そして、またこのタクシーに乗りたいと思えたこと・・・それは、すべてこの運転手さんの心遣いのおかげです。
ありがとうございます。
また、出会えることを楽しみにしています(^.^)