2023年04月08日
幸福なる人生 中村天風「心身統一法」講演録
中村天風
著者略歴
1876年(明治9年)7月30日、東京府豊島郡(現東京都北区王子)で生まれる。
本名、中村三郎。
1904年(明治37年)、日露戦争の軍事探偵として満洲で活躍。帰国後、当時死病であった奔馬性肺結核を発病したことから人生を深く考え、真理を求めて欧米を遍歴する。
その帰路、ヒマラヤの麓でヨガの聖者カリアッパ師の指導を受け、病を克服。帰国後は実業界で活躍するも、1919年(大正8年)、突如感ずるところがあり、社会的地位、財産を放棄し、「心身統一法」として、真に生きがいのある人生を活きるための実践哲学についての講演活動を始める。
第1章 六つの力―幸福な人生を生きるために
健康法・修養法・宗教にあらず
際限極まりなき人間の欲望
幸福とは何か
第2章 心身統一の根本義―心の持ち方の積極化
教えを受ける者の心得
「肉体本位」「精神本位」という誤り
宗教への疑問
第3章 観念要素の更改―感応性能の強化(1)心の倉庫の掃除法
方法なき教えに救いはない
名文句に酔うな
唯一無二の発見
第4章 積極精神の養成―感応性能の強化(2)心の態度を前向きに
知識と経験よりも人生に大切なもの
何事にもベストを尽くす
内省検討―自分の気持ちを検査する
第5章 神経反射の調節―感応性能の強化(3)ヨガの秘法・クンバハカ
誤った知覚が心を乱し体を脅かす
忍耐力が難事を達成させる
キリスト教への失望
第6章 心の使い方―何ものにもとらわれず集中する
<補足解説>
何事にも気を打ち込んで応接する
精神の統一が霊性を発現させる
第7章 体の活かし方―正しい食生活の基準
“常識"外れのインドでの食生活
なぜ動物性タンパク質はいけないか
「生活の向上」がもたらした文明病
幸福なる人生 中村天風「心身統一法」講演録